Chair part2
新しいものを手に入れるとき、やはりネットで情報を集めるのが常套手段となっている。
「どんな椅子でもこれまでのものよりは快適だろう」と思っていると、どうもそうでもないらしい。
そこで、とりあえず椅子探しの方向性を大まかに決める。
- 予算は30,000円くらいまで
- 原稿書きの時は長時間座るので前傾姿勢でも快適なもの
- 高さ等を調整できる肘掛付き
- デザインがきれいなもの
予算を限定すると購入できる新品はどれも今一つの様子。この価格帯で狙うならば程度の良い中古を探すほうが良いみたいだ。
幸い、家の近所に中古オフィス家具を扱うお店があり、連絡してみると自由に試座させてくれるとのこと。このお店の在庫をチェックしながらよさそうなのがあれば出かけて行くという方針にした。
数か月ほど相場や在庫の動きを見ていたがあまり先延ばしにしてもきりがないので、年明けに意を決して候補を7つほど選び試座に行くこととした。
Steelcase Sensor
評判の高いLeap chairと同じメーカーで、調整箇所は少ないものの基本的なすわり心地の方向性は同じだろうと思ってトライ。包み込むようなすわり心地は快適だか、調整箇所が少なくどちらかというと後傾での使用にあっている印象。
Vitra Figura
Mario Belliniデザインの椅子。非常にきれいなデザインで、現在は中古だと安く手に入るのでチェックしてみることに。リラックスした姿勢にはとてもよくあって気持ちよい。ただSensor同様で調整箇所が少なく仕事用の椅子という点では不満がある。また、座高調整のレバーもデザイン重視で少し操作性には難があったのが残念。慣れだけの問題かもしれないが。リラックスして座る分にはとてもよい椅子。
Itoki Vertebra
80年代にリリースされた代表的なオフィスチェア。腰と尻をしっかりとサポートしてくれるのはとてもよいが、リクライニングに合わせて独特の動きをする座面には違和感がある。前傾姿勢に合わせて座面がやはり動くが、あまり効果が感じられなかった。上の二つ同様、調整箇所が少なくて動きが椅子任せなのが難点。
Okamura Adfit
オカムラのミドルクラスにオフィスチェアのシリーズ。バランスよくまとめられていて、調整箇所も多く使いやすい。オカムラの椅子には共通するが、リクライニングは細かく段階に分けて固定できるようになっているのが便利に感じた。ただ、これといって特徴がなく「どうしてもこの椅子がほしい!」と思わせるオーラはない。価格帯を考えれば仕方ないのかもしれないが…。
こちらで事前に試座を希望するものの在庫管理ナンバーを控えていったので、それを見ながらお店の方がiPadで在庫をチェックして置いてある場所を確認してテキパキと倉庫内を案内してくれる。気持ちよく対応してくれるのが好印象だ。
それでも上記の4つは今一つしっくりこず、残りの3つに期待を残して椅子探しの旅は続く。