ネットワークオーディオ～活用編

考えていたネットワークプレイヤーの条件にかなり近かったLogitechのSqueezebox Touchを使い始めた。

製品到着当初は日本語表示に対応していなかったので、SDカードにフォントを入れてそれを見に行くという設定に変更しなければいけなく少々手間取ったけれど、その後ソフトのアップデートで本体のメニューからアプリの設定で日本語が使えるようになった。

無線LAN環境がすでに整っているのであれば、説明書通りに進めれば難なく立ち上げ完了。以前の日本語化の手順などを含めKAY2さんのHPがとても参考になる。
ネット上でもこのページの情報をもとに使っているという書き込みが多い。

早速工房に持ち込み、これまで使っていたCDプレイヤーに置き換えてみる。
せっかくなので接続ケーブルもMOGAMIのものを使って自作。

メニューの階層構造やライブラリの切り替えなど少し操作に癖があるが、使いにくいというほどではない。慣れてしまえば気にならないだろう。

ざっと聴いた感じでは(当たり前かもしれないが)CDと音質面では変わるところはない。
作業をしながらリモコンで再生ファイルの選択や音量調整などができるので利便性は一気にアップ。

メインのオーディオで使うかどうかは別にして、今回のような状況で用いる機材としてはベストに近い選択だろう。
S/PDIF経由でDACをつなぐとかなり音質がアップするという情報もあるのでいずれはトライしてみたい。


インターネットラジオの視聴についても大満足。
お気に入りの局はFolk Alley (フォークで古いものから新しいものまで)、GotRadio Guitar Genius (アコースティックギターのインストもの)、SKY FM Classical Guitar (クラシック、スパニッシュギターもの)あたり。
Folk Alleyにはさらに新しいものをメインにかけるFresh Cutsやアイリッシュもの主体のIrish Music Streamもあり、いずれもお勧め。

GotRadio、SKY.FM Radio、Live365などポータルサイトに登録、ログインが必要な局もあるけれど、Squeezebox Touch側で対応するアプリもあるので手順はそう複雑ではない。
基本的にInternet Radioの中のsearchで検索して気に入った局をfavoriteに登録すれば、次回以降の呼出しも簡単で使い勝手も良い。

現在のシステムでは別室のPCを立ち上げておく必要があるのが難点といえば難点。
Logitech Media Serverに対応したNASがいくつかあるからそのうち導入したい。
タイの洪水の影響でHDDドライブが値上がりしているので、その価格が落ち着く春以降になるとは思うが。


忘備録的に音楽ファイルの構成などについてのメモ。

• CDからのリッピングはExact Audio Copyでwave形式
• PCでFoobar2000にて再生するときに利便性を考えcueシートを同時に作成
• リッピングしたファイルは、ルールにのっとって階層構造にて管理

フォルダの階層構造はポピュラー系は

[音楽ジャンル(Jazz, Pops, Classical等)] / [アーティスト名] / [アルバム名] / [各トラック]

とシンプルだけれど厄介なのはクラシック。かなり試行錯誤を繰り返したが今のところは次のような感じで落ち着いている。

[音楽ジャンル(Classical)] / [作曲家名*] / [楽曲ジャンル(交響曲、弦楽四重奏等)]
/[演奏家名] / [アルバム名] / [各トラック]

一枚のアルバムで複数の作曲家の曲を演奏していることも多いので、メインと思う作曲家の下にトラックファイルを置き、それ以外の作曲家についてはショートカットを置けばファイル再生操作は同じように扱えるので都合がよい。

器楽曲などは演奏家目的で選択することもあるので、作曲家名のフォルダーを入れているのと同じ階層に演奏家名でフォルダーを作る。
この時、作曲家と演奏家がごちゃまぜでアルファベット順に表示されると使いにくいから作曲家名は[]でくくる。そうすればまずは作曲家名でアルファベット順、次に演奏家名でアルファベット順に表示される。
階層が深くなるのは好ましいことではないが、確実に目的のフォルダにたどり着くことができること優先でこうしてみた。使いながら又変更するかもしれないが…。

cueファイルはトラックと同じフォルダに置く。EACが吐き出すcueファイルは、リッピング時に指定したフォルダからの相対パスでトラックファイルの位置を示すので、この部分を修正するひと手間が必要になるが、これをやっておけばcueシートのショートカットもいろいろと活用できて便利。