Chair part3

思いがけず、同じ内容で長く引っ張ることになってしまったけれど、椅子探しの旅も終着までもう少し…。

Okamura Feego
ミドルクラスの上位に位置するシリーズ。座高、リクライニングの調整などは同メーカーの他の椅子と共通する感じで、操作性は良い。ハイバックで両肩の部分が少し前に出ており、着座した時に腰と肩をサポートしてくれるのもなかなか快適だ。ただデザイン的にはバックの部分が何となく「一反木綿」のようでちょっとクールではないのが残念。いい椅子なんだけれど何か物足りない印象が残る。

Okamura Visconte
アッパークラスに次ぐクラスでは評判の高いオカムラのヴィスコンテ。かなり期待を持っての試座だった。すわり心地はごく標準的。アドフィットに比べると質感も含めて全体的にワンランク上という印象を座った感じから得た。ランバーサポートは私の場合はほとんど機能せず、腰のあたりにただ異物感があるだけだったので不要だ。アーロンチェアの路線を意識しているけれどメッシュ座面ではない分しっくりする。ただオカムラの他のモデルと同じように「この椅子だ!」というインスピレーションは湧いてこない。モノ選びの経験上、結構このインスピレーションが大事だと考えているので、やはり縁がないのかもしれない。


Kokuyo AGATA/S
事前情報では直立~後傾向きの椅子で、前傾にはあまり適していないような感じだったのが気がかりだったけれど、デザイン的には気に入っていたので期待大だ。第一印象はそっけないすわり心地で、SensorやVertebraのように腰の周りをすっぽりと包みこむような感じはないが、しばらく座っていると適度な座面の硬さが着座時の安心感につながっていく。また、リクライニングと座面の連動具合がとてもよく、リクライニング堅さを柔らかくすると、背が体の預け方によってピタリと追従してくれる。たまたまファブリック背とクッション背両方の在庫があったので座り比べてみると、クッションのもののほうが腰回りのサポートがしっかりしているし、ランバーサポートの感触も良い。

この3つを並べてとっかえひっかえ座って比べてみる。本当は1時間ぐらい座ってみないと判断できないようだが、さすがにお店でそこまでやるわけにはいかず、短時間の印象でどれを選ぶか決めないといけない。

これから長い付き合いになるはずなので、座り心地、デザインを含めて気に入ったものとなると、今回の候補ではAGATA/Sをおいて他にはなさそうだ。
心が傾きつつ改めてこの椅子を見ると「我が家に来たそうな顔をしている」ように思える。これも縁なのだろう。もう迷うことなくこの椅子に決める。

持って帰ってPCデスクの前に置いてみると、サイズ的にも大きすぎずおさまりも良かった。あちこち調整をしながら、一番快適なポイントをしばらく探ってみる。椅子の上で胡坐をかいても違和感がないのもちょっと嬉しい。

肘掛付きを選択した時点である程度覚悟していたが、唯一の難点は肘掛けを思いっきり下げても深く腰掛けてギターを弾くのは難しそうという点。どうしてもというのであれば、右の肘掛けを一番あげて前に出し、内側に90度曲げる(実物を見ないとイメージしにくい)とギターを抱えるのは不可能ではない。まぁ、何もこの椅子に座って弾く必要もないので良しとしよう。



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