シジュウカラ(続報)

以前紹介したシジュウカラの抱卵は残念な結末を迎えてしまった。通常であれば、2-3週間ほどで孵化するはずなのに1か月以上たっても雛が孵る様子がない。それでも親は健気に卵を温め続けていた。

7月の初めはここでも暑い日が続き、冗談交じりに「このままじゃゆで卵になってしまうんじゃないの」といっていたのが、図らずもあたってしまったのか…。卵を確認してから1か月半ほどしたころだろうか、ついに親鳥を見かけなくなった。

意を決して主のいなくなった巣をのぞいてみる。

草やコケ、獣の毛を敷き詰めた上には卵が7つ。
一つは少しつぶれているが、それ以外は以前のぞいたときと同じ様子のまま。

親鳥はどうやってあきらめる判断をするのだろうか。
時間、それとも卵の感触?

鳥の寿命は一年半程度と聞いたことがあるので、ひょっとしてこの親たちは次の世代に自分の遺伝子を残すことなくいなくなってしまうのかもしれない。

厳しい自然の中では日常的な光景だが、何とも切ない。 



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