ネットワークオーディオ~機材さがし

サラリーマンを辞めて現在の仕事になった時によかったと思ったことの一つに、好きな音楽をかけながら仕事ができるということがある。
工房にはその日聴きたいCDを持ち込み、一日中音楽を流すのである。

容易に想像できるよう、ギター工房は木くずやほこりがいっぱいでオーディオ機器には過酷(というよりNG)な環境である。
そのせいか、光学ピックアップが不可欠のCDプレイヤーは大体2-3年くらいで調子が悪くなる。ピックアップの掃除やレーザーの出力調整をするものの根本的解決には程遠く、CDを読み込まなくなったり音飛びがひどくなっていく。
結局、数年おきに入れ替える必要があるので手に入れるのは中古品。
手元にはつかえなくなったCDプレイヤーが数台積み上げられている始末だ。

さすがに、この状況は好ましいものではない。
何とかいいやり方がないかと考え、最初思いついたのはiPodの導入。
密閉型のHDDと考えればよさそうだけれど、ネックとなるのは最大でも160GBという容量だ。
音質劣化の可能性が一番低い非圧縮形式で使うとするとCD500枚は入らないだろう。
となると、現在CD棚に入っているものをすべて入れるのは無理で、時折入れ替えをする必要があるけれど、実際に行うのはあまり現実的なことではない。

そこでネットワークオーディオだ。とりあえず条件としては、

  • 最低限CDと同等の音質で再生可能なこと(可逆を含め圧縮ファイルは用いない)
  • ギャップレス再生の対応していること
  • プレイヤー単体で再生ファイルの情報が表示できること(日本語表示も含む)
  • インターネットラジオが再生できること
  • 安価なこと

工房で仕事を聴きながらの音楽再生なので、極端な音質至上主義になるつもりはないが、FLACなどの可逆圧縮形式の音楽ファイルは、再生するたびに展開することを考えるとどうも気持ちが悪い。
CDと同じwave形式だと、曲、アルバム、アーティスト名などをタグとしてファイル自体に含ませることはできず、利便性には劣るがそれも仕方がない。
ギャップレス再生に対応していないと、クラシックの楽曲などで切れ目なく連続再生するべき時でも一瞬音が切れてしまう。やはりそれは気持ちが悪い。
PCの前に座っているときはインターネットラジオを流していることが多く、以前はFMトランスミッターでPC経由で工房のFMラジオで聴取することも考えていたけれど、無線LAN経由で少しでもいい音質で再生できるなら大歓迎だ。

「無理難題かしら」と思っていると、ちょうどこの条件に合うものが見つかった。LogitechのSqueezebox Touchである。
なぜか日本(ブランド名はLogicool)では発売されておらず、日本のユーザーは海外から直接入手しているようだ。現在では、メーカーでの取り扱いはないものの日本のamazonで購入が可能になったので、手に入れやすくなっている。
当初は日本語フォントのインストールにはちょっと手間がかかったが、現在ではアプリをインストールすることで簡単に日本語表示もできる。

そんなわけで早速入手してみた。

(続く)





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